カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言



カンブリア宮殿の書籍はI,IIともに持っているのだけど、今回は書き下ろしの社長の金言集と言うことで購入。


印象的だったのは、まえがきの一説

また、「確信ではなく改良」という花王の主要な経営戦略は新興のベンチャー企業にはまったくフィットしない。
改良を重ねることで競争に勝てるような商品をまだ持っていない新興企業は、「改良」しようにもできないからだ。

たとえばトヨタだったらトヨタにしかできないことと、他の企業にしかできないことと、他の企業にもあてはまる普遍的なことを区別して紹介したいと考えている。
経営というのは、業態によっても、商品によっても、企業規模や組織の形態によっても、最低の戦略が違う。
そんな当たり前のことを、ほとんどのマスメディアはどういうわけかあまり考慮しない。
単に成功者や成功している起業の成功の「秘訣」を無批判に紹介しがちだ。

このことから、安易にゲスト経営者のコトバを拾ったような「金言」を紹介していないのがわかる。


この本の読み方

  • 村上龍氏になったつもりなったつもりで、どうしてこれが「金言」となり得たかを考えることが面白いと思う。
    • 各経営者のページ先頭に金言が書かれているので読む。
    • 以降のページで書かれている金言が飛び出す経緯を読んで、金言の意味を考える。
    • もう一回、経営者の金言を読んでみて、村上龍氏になったつもりで考えてみる。
    • 最後に自分自身に当てはめてみる。